宇和島商工会議所 会報誌

宇和島商工会議所が1月、4月、8月、10月の各20日に発行する会報誌「おっとろしや宇和島」があります。

この会報誌に、今回会員紹介として掲載して頂きました。

以下に、掲載文を紹介しますので、時間の許す方は、ぜひご一読ください(*^_^*)

紹介文を作ってくれた宇和島商工会議所の崎須賀さん、ありがとうございました!

 

わがまちの 医療・介護の橋渡し

 

少子高齢化は日本が抱える最も大きな問題の1つであり、急速なスピードで高齢化率が上昇している。特に地方では若者の都会への流失も相まってより速いスピードで進んでいる。

今回はその問題の解決策の1つでもある地域包括ケアシステム※の構築に向けて、医療・介護のサービスを提供している㈱アクティブモアを紹介する。

代表取締役である久德さんは、高校卒業後に呉市の専門学校で作業療法士の資格を取得し、卒業後に宇和島の病院に就職・勤務していた。国の制度によりリハビリで入院できる期間は決められており、途中で退院しなければならない患者さんを多く見る中で、それに捉われずにもっと長くお客様に寄り添っていきたいという想いを抱えていた。そしてその想いを形にすべく、平成23年4月に独立、「(株)アクティブモア」を設立し、訪問看護事業を行う「愛ほっと訪問看護ステーション」を開設した。

 病院勤務時代は、患者さんがいて当たり前だったが、創業当初は認知度も低く利用者がいることがありがたい状態だったそうだ。

 その後、事業も軌道に乗り、平成26年6月に愛南町に支所を設立して訪問看護とデイサービスを開始、今年の2月に鬼北町でサービス高齢者住宅とデイサービスを開始、そして今年の3月に本社ビルの1階、2階でデイサービスを開始と次々と事業を拡大している。

 提供するサービスはどれも好評であるが、デイサービスは元々訪問看護という医療サービスから事業が始まったこともあり、リハビリに特化しており、医療依存度の高い方も安心して利用して頂いている。

 また、忙しい社業の傍らで、プライベートでは宇和島青年会議所に所属しており、平成30年は理事長を務め、よりよい社会づくりをめざし、ボランティアや行政改革等の社会的課題に積極的に取り組んでいる。平成30年7月豪雨の災害ボランティアにも団体として約1か月間ほぼ毎日参加したそうだ。

 タイトルの「わがまちの 医療・介護の橋渡し」は会社の経営理念であり企業としての存在意義である。わがまちで安心して笑顔で過ごし、最期を迎えることができるように医療・介護の橋渡しに取り組んでいただきたい。

 

※地域包括ケアシステム

各地域に住んでいる高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで持続できるように、介護や医療、さらには住まいや生活支援といった、高齢者を支えるサービスを一体的に提供するシステムのこと。その実現のためには、介護職や医療関係者などの多職種が連携していく必要があり、地域包括支援センターやケアマネジャーがそのための仲介役として重要な役割を果たす。