宇和島経済研究会 2月例会

2月9日木曜日、宇和島経済研究会の2月例会に参加してきました。代表理事が(株)富士建設コンサルタント代表取締役、岡岳典さんに代わっての初めての例会でした。

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講師はコモンズ投信株式会社会長の渋澤健先生でしたが、皆さん、渋澤先生をご存知ですか?実は日本で初めて銀行を作った、日本資本主義の父、渋澤栄一の玄孫だそうです。

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このようなすごい方が宇和島に来てくれたのは、昨年まで代表理事を務められた(株)伊勢屋商店の代表取締役、伊勢家勝正さんとのご縁のおかげです。

テーマは「渋沢栄一の『論語と算盤』で未来を拓く!」というものでした。

さて、皆様はNHK連続テレビ小説「あさが来た」を見られましたか?その中で一気に有名になった人物は、ディーンフジオカさんが演じた五代友厚さんではないでしょうか。ディーンフジオカさんの格好良さも目立ちましたが、同時に五代友厚さんの日本経済に対する情熱に感動を覚えた方も少なくないのではないでしょうか。さて、この五代友厚さんとともに、同じ時代の日本経済の礎を気付いた人物がいます。それが渋沢栄一さんです。「東の渋沢、西の五代と言われていたそうです。「あさが来た」では三宅裕司さんが演じておられました。

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講演の中で日本における「近代化社会の周期性」のお話をされていました。これは30年周期で以下のように日本は破壊と繁栄を繰り返すというものでした。

1870年~1900年【破壊】 明治維新

1900年~1930年【繁栄】 西洋社会に追いついた

1930年~1960年【破壊】 戦時、戦後

1960年~1990年【繁栄】 高度経済成長、Japan as No.1

1990年~2020年【破壊】 失われた?○年

2020年は東京オリンピックです。オリンピックというのはただのスポーツの祭典ではありません。オリンピックを招致するということは、街が大きく変わるということです。2020年以降は【繁栄】に向かっていくのでしょうか。

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本題に戻りますが、「論語」と「算盤」。意味としてはかけ離れているように思える単語です。しかし、合理的な経営を考えるとき、その経営者一人がいかに大富豪になったとしても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されないということです。つまり、論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いものであると言えます。正しい道理の富でなければその富は永続することができません。従って論語と算盤というかけ離れたものを一致させることが今日の極めて大切な務めであるということでした。

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地方で渋澤先生の講演を聴講できたのは幸運でした。興味のある方はこちらをご参考ください。

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