愛ほっと便り 令和2年3月号 南予若手介護職員スキルアップ研修会 修了式

昨年の4月より南予地域の若手介護職員を対象に実施してきた全6回のスキルアップ研修会も、2月で最後となりました。2月のスキルアップ研修会は「地域包括ケアシステムの構築に向けて」というテーマのもと、グループワークを交えながら、地域包括ケアシステムの必要性やその内容についてお話させて頂きました。

2022年より団塊の世代の方々が75歳以上の後期高齢者に突入し始めるということで、後期高齢化率・認定介護率の上昇、認知高齢者数の増加、年間死亡者数の増加による看取り場所の不足、労働人口の減少など、様々な問題が表面化してきます。これらの問題を一括りにして「2025年問題」と言っています。この「2025年問題」における様々な課題を解決するための手段として、地域包括ケアシステムの構築が急務となっています。

ちなみに「2025年」における日本の高齢化率は30%、後期高齢化率は18%と言われております。この割合が多いか少ないかということについては各々の判断に委ねますが、現在の宇和島市における高齢化率は38.3%、後期高齢化率は19.7%と、「2025年問題」で言われている水準をはるかに上回っています。この状態で2022年より団塊の世代の方々が4年間かけて後期高齢者に突入していくので、地域包括ケアシステムの構築は急務であることは間違いありません。

そういった中で重要な役割を担ってくるのが、このスキルアップ研修会に参加してくれた受講生の皆さんをはじめとする介護職員の方々です。今回、受講生のほとんどの方が、休みなく出席してくれました。またグループワークでは熱い想いを議論してくれておりました。労働人口が少なくなる南予地域の中で、介護職員の方々の力がなければ、この「2025年問題」を乗り越えることができません。受講生の皆さん一人一人が地域包括ケアシステムの構築に向けて動いてくれる事と共に、それぞれの地域での活躍を期待しております。

 

会場設営から準備まで、細やかなご配慮を頂きました南予地方局地域福祉課の皆様、本当にありがとうございました。

株式会社アクティブモア

代表取締役

久德壮一郎