第2回南予若手介護職員スキルアップ研修会
本日、第2回目となる研修会を南予地方局7階で実施しました。テーマは「多職種連携における伝達技術」で、グループワークを中心に行いました。
まずは多職種連携の基本である「ほう・れん・そう」のお話から。おそらく「ほう・れん・そう」については知っている方のほうが多いのではないかと思います。実際、フロアの方もほとんど知っておりました。そうです。報告・連絡・相談のことですね。しかし、この「ほう・れん・そう」、知ってはいても徹底して行えている方はどれだけおられるでしょうか?この質問になるとほとんどの方は自信がないと思うのではないでしょうか。特に報告、連絡、相談において口頭でのやり取りが多いと行き違いが増えてきます。
本日行ったグループワークではコミュニケーションゲーム2つを用意して行いました。このコミュニケーションゲームでは、口頭における情報共有の難しさを痛感する内容になっています。
まず行ったのは「バスは待ってくれない」です。6人1組で情報を共有して1枚の地図を作成していくゲームですが、やってみるとこれが難しい。6組いる中で20分間の制限時間で正解できたチームは3組でした。
つぎに行ったのが「野球のポジション当てゲーム」です。こちらは最初に行ったゲームよりもかなり難易度の高いものになります。40分間の制限時間で全問正解したチームはありませんでした。このゲームに関しては60分間行って全問正解すればかなり優秀とされているので、40分間という時間は少なかったのかもしれません。
実はこの2つのゲーム、自分ひとりで行うとそんなに難しいゲームではありません。情報をたくさんの人が介して伝達していくことで、難易度が上がっていくゲームです。そしてこの2つのゲームのもう1つの特徴は、誰か一人でもさぼると絶対に正解できないということです。そのため、受講生もそれぞれ必死で取り組まなければなりません。
本日は仮想の現場でゲームとして行いましたが、介護現場における多職種連携においてかなり共通する部分が多いと言えます。例えば利用者さん一人の情報についても、24時間誰か1人がずっと見ているわけではありません。いろいろな職種が時間を変えながら接していることが通常ではないでしょうか。つまり、関わる職種すべての方が、切り取った情報を持っているということ、そしてその情報を誰か1人が出さなければ、利用者さんの問題解決はできないということです。
本日は多職種連携の重要さとその難しさを体感して頂く時間となりました。今後、多職種連携の難しさを意識して、スキルを向上していってもらえればと思います。
次回は6月、「介護保険の仕組み」というテーマで行います。本日のアシスタントは本日から参加してくれた愛ほっと本社勤務の大下直人OTRと、
前回に引き続いて参加してくれた愛ほっと愛なん支所勤務のの冨岡孝仁OTRでした。