腰痛の予防と対策
昨日はパフィオ宇和島にて、宇和島市で介護に従事する職員の方を対象に「腰痛の予防と対策」の研修会を実施しました。
今回は愛ほっとリハビリ部が企画・運営ということで、冒頭は理学療法士である田中千津部長より挨拶させて頂き、その後は同じく理学療法士である二宮絵里さんが講師を務めました。
介護にかかわる仕事では、腰痛が職業病とも言われています。そのため、介護の職に就いたはよいが、その後の介護負担による腰痛を持ちそのまま離職していくケースは後を絶ちません。ちなみに労働における腰痛は労働災害に認定されることもあるので、職場としても腰痛にならないような配慮が必要ですし、また厚生労働省も人力のみの重量物の取り扱いについて、男性は自分の体重の概ね40%、女性は男性の取り扱う量の60%としています。ですので、70kgの体重の男性の場合、28kg以上の重量物、50kgの体重の女性の場合、12kg以上の重量物は一人で持ってはいけないというように腰痛予防対策を定めております。特に福祉・医療分野等における介護・看護作業においては、「人を抱え上げる作業は原則人力で行わせない。福祉用具を活用する。」とあります。
しかし、介護現場の実情として、移乗用リフトなどが整っているわけではないので、人力に頼らざるを得ません。また、上述したような重さ以上の生身の人間を介護していかなければなりません。そこで重要になるのは自分の身体の使い方です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などのような疾患は別として、職業病といわれる腰痛は、腰部を前傾しての介護が多いのではないかと思われます。
そこでこの日は、自分の身体について感じてみようということで、骨盤や胸郭の動きを呼吸や体幹の運動を通じて感じてもらいました。
そしてストレッチや筋トレなども含め、自分自身の身体のメンテナンスを正しい方法で行ってもらえるように実技を踏まえてお話ししました。
今後は宇和島だけではなく、鬼北町や松野町にも対象を広げながら開催できればと思いますので、今後とも愛ほっとリハビリ部のメンバーをよろしくお願いします(#^^#)