「愛ほっと」の名前が世界へ!?

改めまして、あけましておめでとうございます。

今年も地域の方々が安心して住める地域であり続けられるよう、愛ほっとは貢献していきます。よろしくお願いします。

さて、年始よりうれしい話題が届きました。

愛ほっと訪問看護ステーション愛なんの支所長であり、理学療法士でもある中尾聡志支所長が共同で作成した論文が、「Journal of Pain Research」に掲載されました。

主に論文作成に携わったのが同じく理学療法士で県立広島大学の西上智彦先生。高知大学医学部付属病院に勤務時代、人工膝関節(TKA)の人を対象に、患部ではなく手を冷やして快刺激を与えたところ、痛みが軽減したということからデータをとり始め、統計を取り立証したというような内容の論文でした。患部にアイシングをするのは一般的ですが、患部ではない遠く離れた部位へのアイシングで痛みが軽減するというのは不思議ですよね。この不思議な現象には「下行性疼痛抑制経路」が働いていると思われます。

通常、痛みを感じるというのは、大脳皮質に電気信号が届いて「痛み」を感じています。つまり局所が痛みを感じるというよりは脳が痛みを感じています。一方で、その痛みを和らげようとする「下行性疼痛抑制経路」が脳内で働き、脳内で感じる痛みを抑えようと働きます。

この「下行性疼痛抑制経路」が十分に働きやすい環境を作るためには、神経伝達物質であるドパミンを脳内で作る必要があります。今回の論文においては、アイシングにより快刺激を与えることでドパミンを脳内で放出させ、「下行性疼痛抑制経路」が働きやすい環境を作ることで、TKA術後の膝の痛みの軽減を図ったということだと思います。

中尾支所長のおかげで、「愛ほっと」の名前も日本を超え、世界に届けてもらいました。今回、共同演者として中尾支所長にスポットライトを当てていただいた西上先生へ感謝いたします。