宇和島経済研究会 11月例会
第3水曜日は愛媛新聞主催の宇和島経済研究会の例会です。ということで、11月例会は21日に行われました。
今回の講師は株式会社フジの代表取締役社長である山口普さんでした。「地域に根差す小売業~この街に、あって良かった。~」というタイトルで講演いただきました。
僕が生まれたころには、愛南町ではありますが近所にスーパーフジがあり、連れて行ってもらうと本当にワクワクしておりました。愛媛に住んでいる方であれば、ほとんどの方が知っていると言っても過言ではない、地域の生活に長年根差しているスーパーフジですが、なんと1号店はフジ宇和島店でした。1967年10月にオープンとなったわけですが、その初日はシャッターが上がると同時に外に並んでいた行列はドア幅いっぱいに店へと吸い込まれていき、その人の流れはいつまでたっても止まらなかったそうです。その時の初代社長尾山謙造さんは、「胸にこみあげるのは嬉しさよりも涙」であったそうです。
現在、小売業の現状として、コンビニエンスストアは売上高10兆7,000億円、店舗数5万7,000店ですが、成長は止まり踊り場となっているようで、これまで積極出店をしてきましたが、ここに来て鈍っているという状況です。一方、ドラッグストアは売上高6兆5,000億円、店舗数1万9,000店であり、10年後には3万店舗まで増えると言われております。これからまだまだ拡大成長が続いていくと言われております。スーパーフジが取り巻くスーパーマーケットはと言いますと、売上高13兆円、店舗数2万800店で、マーケットは縮小してきているということです。新規出店というのは少なく、慎重出店、既存店注力となるということでした。
そのような中で、2018年3月にはロゴマークも刷新し、企業スローガンも「この街に、あって良かった。」というように変わりました。そして、2018年11月30日にはフジ宇和島店がいよいよオープンとなります。
地域に根差したスーパーマーケットとしてフジがいてくれることを、心強く思います。