愛ほっと便り 令和2年4月号 新型コロナウィルスの感染経路とその対応

昨年末より中国の湖北省武漢市で感染が認められた新型コロナウィルスですが、2月より日本での感染も見られるようになり、2月末より学校の休業や不要不急の外出自粛の要請が続き、対応に追われている方も多いかと思います。弊社においても感染予防を徹底しているところです。

さて、新型コロナウィルスについてですが、現状言われているのは飛沫感染と接触感染ということになります。最近の論文では空気(飛沫核)感染について触れられているものもありますが、空気感染をするとなると、ウィルスがマスクの目を通り抜けるため、より予防が難しくなります。厚生労働省の発表では、現段階で空気感染は認められないということですので、飛沫体と同じもしくは小さい網目のマスクは有効かと思います。それぞれの感染経路の特徴を以下にまとめます。

①飛沫感染・・・感染した人が咳やくしゃみ、会話をした際に病原体を含んだ小さな水滴(飛沫)が口から飛び出て、この飛沫を近くの人が吸い込んだ際に感染します。

②接触感染・・・感染源に直接触れることで伝播がおこる感染(握手、だっこ、キス等)と、汚染された物を介して伝播がおこる間接接触による感染(ドアノブ、手すり、遊具等)があります。通常、接触感染は、体の表面に病原体が付着しただけでは感染はしませんが、病原体が体内に侵入することで感染します。病原体の付着した手で口、鼻又は眼をさわること等によって病原体が体内に侵入します。

③空気(飛沫核)感染・・・病原体を含む小さな粒子(5ミクロン以下の飛沫核)が拡散され、これを吸い込むことによる感染経路を指します。飛沫核は空気中に浮遊するため、この除去には特殊な換気(陰圧室等)もしくはフィルターが必要になります。

新型コロナウイルスは、高齢者と基礎疾患のある方が重症化しやすいため、高齢者介護施設等においては、ウイルスを持ち込まない、拡げないことに留意し、感染経路を絶つことが重要とされています。このため、弊社では愛媛県や宇和島圏域の市町を通じて、対策の留意点などを確認して感染対策の徹底を図っています。

具体的には、各施設等において、厚生労働省が示した感染対策マニュアル等に基づき、高齢者や職員、さらには面会者や委託業者等へのマスクの着用を含む咳エチケットや手洗い・手指消毒用アルコールによる消毒等、サービス提供時におけるマスクやエプロン、手袋の着用、食事介助の前の手洗いや清潔な食器での提供の徹底等、感染経路を遮断するための取組を実施しています。 また、新型コロナウイルス感染症の発生状況等を踏まえ、

①職員は、出勤前に体温を計測し、発熱等の症状が見られる場合には出勤を行わないことを徹底

②緊急やむを得ない場合を除き、家族のみの面会に制限

③委託業者等についても、物品の受け渡しは玄関で行い、立ち入る場合には、手洗いとマスク着用の徹底

などの取組も実施しています。

 

株式会社アクティブモア

代表取締役

久德壮一郎