宇和津彦神社 秋祭り

昨日は、宇和津彦神社のお祭りということで、【かどや】の清家幹広会長にお招きいただき、【木屋旅館】へ伺いました。

一宮様は私の住む地区もそうですし、会社の所在も一宮様の地区となっておりますので、宇和島の秋を彩るこのお祭りは、地域の人々にとっても私にとっても特別なお祭りです。        

会場となった【木屋旅館】は、歴史ある建物の温もりが漂う空間。

畳の香りと木のぬくもり、そして柔らかな照明に包まれながら、祭りの夜らしい高揚感に満ちていました。

そこへ登場したのは、佐伯町の獅子舞の皆さん。

勇壮な太鼓の音が響くと、場の空気が一変し、訪れていた人々の視線が一斉に舞台へと向かいます。

子どもたちが一生懸命にバチを握りしめ、リズムを刻む姿はなんとも健気で、会場全体から温かな拍手が送られていました。

獅子の動きはしなやかで力強く、その表情には魂が宿るよう。

「頭を噛まれると無病息災」といわれるように、獅子に噛まれた方々は笑顔で幸せそうな表情を浮かべており、会場には笑い声が絶えませんでした。

宴席では新たに【かどや】の社長に就任された清家裕德さんから改めて挨拶。

かどや】は愛媛県内に限らず、全国、はたまた海外まで店舗を伸ばしており、宇和島を代表する企業の1つです。現在は松山に住んでおり、なかなか宇和島に帰ってくる機会も少なくなっているようですが、それでも挨拶の中で「創業の地でもあり、生まれ育ったまちでもあるこの宇和島を、これからも大切な場所として頑張っていきたい」という旨を仰っており、大変嬉しく、また心強く感じました。

清家会長をはじめ、地域を支える多くの方々が集まり、そして【かどや】の仕出しを食しながら、まるで親戚同士の集まりのような和やかな空気が広がっていました。

木屋旅館】という趣ある場所で、伝統の獅子舞とともに過ごしたこの夜。

それは、宇和島の文化と人の絆が息づく貴重な時間でした。

お祭りは単なる年中行事ではなく、地域の人々が互いを想い、未来へつなぐ“心の行事”。

そんなことを改めて教えてくれる、素敵なひとときとなりました。