愛ほっと便り 8月号 山内統括プロデューサー

脳卒中は急激に発症し、片麻痺等の障害で日常生活に介助が必要となる疾患です。急性期を乗り越え生活期においては、身体機能向上の停滞に伴い、自分の価値を見失い、強い自己喪失感を持ち続けることで、生きる意味ややりがいを見出させない方がおられます。

知り合いとの関係が希薄になったり、外出や外食が出来なくなってもどかしい思いをお持ちの方も多いと思います。そんな方々への支援の方法についてわかりやすく述べられている著書を紹介します。

慢性疾患看護専門看護師下村晃子脳卒中からの復活を支える生活の再構築」

「前と同じようにはならないけれど、変わってくる」と前向きの考えが持てるようになるための援助として

〇「日々できることが訓練になる」と話すこと

〇同じ障がいを持つもの同士で話すことや、同じ病気の先輩の話を

 聞いたり、話したりするうちに障がいだけでなく、そのことだけ

 に気持ちをもっていかず、それはそれとして別の考え方に転換さ

 せていく

等の事が重要であると述べられています。

高齢者向け住宅や訪問看護、通所介護で連携してそんな援助を目指します。