愛媛県中学生防災士養成講座

わたくし、現在令和6年度、7年度と2年間にわたり、宇和島市PTA連合会の会長の職をお預かりしております。         

このたび、宇和島市PTA連合会としては、宇和島市、宇和島市教育委員会と共に、愛媛県としては初めてとなる中学生を対象とした愛媛県主催の「愛媛県中学生防災士養成講座」を共催致しました。

本講座は、防災士資格の取得を通じて若年層の防災意識を高め、将来的に地域防災の中核を担う人材を育成することを目的としています。

開催日は令和7年8月9日(土)と10日(日)の2日間。会場は愛媛県南予地方局7階大会議室で、宇和島市内の中学生が参加しました。プログラムは、災害とボランティア活動、行政の災害対策、風水害・土砂災害への備え、地震・津波対策など幅広いテーマで構成され、講義だけでなくハザードマップを用いた図上訓練やグループワークも行われました。講師陣には、愛媛大学、徳島大学、松山地方気象台、日本防災士会など各分野の専門家が登壇し、実践的かつ具体的な知識・技能を学ぶ機会となりました。

最終日には防災士資格試験も実施され、合格すれば中学生ながらも正式な防災士として認定されます。若いうちから資格を持ち、地域の防災活動に参加できることは、本人の自信や責任感の醸成にもつながります。

一方で、実際の災害現場になると防災士の資格を持っていても、子どもであるという理由からなかなか防災活動に参加できないという意見も聞きます。現場の大人としては子供に危ないことをさせられないという想いからだとは思いますが、せっかく取得した防災士の資格もこれでは活かすことができません。

そういった中、静岡県掛川市で活躍しているのが高校生ドローン防災航空隊「Kakegawa Balloon Flower’s」

市民から頼れる存在になりたいという想いから発足されたもので、実際の災害現場で活躍し、地域との連携を確かなものにしています。

このように実際の災害現場において、危険性が低くかつ、活躍できる場というものを周りの大人が考えていく必要もあるように感じています。

宇和島市PTA連合会としては、保護者と地域が一体となって次世代の防災リーダーを育てることの重要性を強く感じています。今回の取り組みをきっかけに、家庭・学校・地域が連携して防災意識をさらに高め、災害に強いまちづくりへとつなげていきたいと考えています。