第34回 四国作業療法学会 in 愛媛
今週末、四国作業療法学会が愛媛大学医学部を会場に開催されます。四国四県の作業療法士、医療・福祉関係者、学生が一堂に会し、それぞれの地域での取り組みや研究成果を共有しながら、未来の作業療法のあり方を考える貴重な機会となります。
今回の学会では「たいけん けいけん つながるけん」というテーマが掲げられています。四国四県の作業療法士の横のつながりを強固にできるような学会になることと思います。また地域に根差した作業療法を考えていく中で、超高齢社会を迎えた日本において地域で暮らす方々を支える作業療法の役割はますます重要になっています。高齢者のリハビリテーションに限らず、発達支援や精神科領域、在宅医療や介護との連携など、活躍の場は幅広く、現場ごとに異なる工夫や課題があります。その知見を持ち寄り、学び合うことこそが、この学会の大きな魅力です。

基調講演では、(一社)日本作業療法士協会の前会長であった中村春基先生より「作業療法とともに歩む日々」について語られる予定です。さらに特別講演では(一社)日本作業療法士協会の現会長である山本伸一先生をはじめ4名の先生方に様々な視点からの作業療法についてお話しいただきます。そして一般演題やポスター発表では、日常の臨床現場での実践や研究が紹介され、実際の現場で役立つヒントや視点を得られる内容となっています。こうした学びの積み重ねが、地域での支援の質を高め、利用者の生活をより豊かにしていくことにつながるはずです。
今回、学会長に介護老人保健施設アイリスの山田太一先生、実行委員長に株式会社ココロココの白方一範先生を中心に愛媛で活躍する作業療法士の方々がスタッフとして集まりました。私自身もスタッフの一員として運営に関わらせていただきます。受付や会場設営などを通じて、参加される皆さまが安心して学会に集中できるようサポートを行う予定です。大規模な学会は、裏方の細やかな準備や当日のスムーズな運営があってこそ成り立ちます。その一端を担えることを誇りに思うと同時に、自分自身にとっても大きな学びの場になると感じています。
愛媛大学医学部という学びの環境に、多彩な知見と情熱が集まる二日間。参加者同士の交流から生まれるつながりも、また大きな財産になると思います。四国で日々頑張っている作業療法士の方々に一人でも多くご参加いただけるよう、よろしくお願いします(#^^#)