言語聴覚士と学びましょう会

昨日は「愛ほっときほく」において、勉強会を行いました。

テーマは「言語聴覚士とは?」ということで、今年の9月から愛ほっとに入社してくれた言語聴覚士の幸田実佳さん(以下、幸田ST)が講師として、言語聴覚士について話してくれました。

言語聴覚士はどのような仕事かというと、脳卒中における失語症や構音障害はもちろんのこと、食べ物や飲み物を飲み込めなくなる嚥下障害に対しても専門家として評価、訓練を行います。いわゆる身体の胸部から上の部分は専門としてリハビリを行える職種です。

幸田STは言語聴覚士としてHITO病院に5年間務めたのちに、結婚のため愛南町に引っ越してまいりました。そのご縁もあって、今回愛ほっとに入社してもらったわけですが、もともと言語聴覚士の国家資格を持っている人が少ないということもあり、南予の病院や施設に従事する言語聴覚士の方は多くはありません。また、訪問となると南予ではどこも言っていないのではないかと思います。そのような中で、愛ほっとからは言語聴覚士の訪問ができるようになりました。これは大変貴重なことなのです!

例えば脳卒中で失語症の方は、話すことが分からなくて話せないのではありません。聴いていることは理解しているし、言いたいこともはっきりとあるのだけれど、言葉に変換することができないという、最後の部分ができないという方もおられます。頭では分かっているけれど、伝えることができないということでストレスを抱えておられる方もおられますし、また介護をしている家族の方も、言いたいことをわかってあげられないということで、自分を責めてしまったりと、介護する側にもストレスが掛かってしまいます。そのような中で、失語症の方がなぜ話すことができないのかということを評価し、どのようなアプローチで行えば意思を伝えることができるのかということを常に考えて訓練しております。

また、食事の時にむせて誤嚥してしまうからと言って、胃瘻や経管栄養に安易に結びつく方もおられますが、その方が本当に食べることができないのか、リハビリを行うことで再び口から食べられるようになるのではないか、ということもしっかりと考えていかなければなりません。身体が不自由になるにつれて、人生の楽しみというのは少なくなってきます。そのような中で、食べる楽しみをできるだけ最期まで感じてほしい、そのような想いで言語聴覚士の方々は嚥下障害の方と向き合っております。

詳しくは以下の動画をご参照ください(*^_^*)

今回、たくさんの方に「愛ほっときほく」足を運んでいただき、ありがとうございました。

今後も勉強会を定期的に行っていく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。