令和7年度 難病地域ケア対策連絡協議会

本日、南予地方局で開催された「令和7年度 難病地域ケア対策連絡協議会」にお招きいただき、山内統括とともに出席してまいりました。

主催は宇和島保健所で、南予地域の医療・福祉・行政関係者が一堂に会し、難病患者さんが安心して療養生活を続けられる地域支援体制について意見交換が行われました。

会の前半では、宇和島保健所より難病対策の取り組みや地域における難病受給者の現状について説明が。

続いて、いしかわ内科・脳神経クリニックの石川賢一先生による講話「脊髄小脳変性症について」が行われました。

脊髄小脳変性症とは、小脳や脊髄、脳幹などの神経細胞が徐々に変性・脱落していくことで、歩行のふらつき、手足の協調運動の障がい、言葉の不明瞭さ(構音障害)などが現れる進行性の神経疾患です。

この疾患の特徴は、多くの種類が存在することであり、遺伝性のタイプ(家族性)と、原因がはっきりしない孤発性のタイプに分かれます。

また、脊髄小脳変性症の中には「多系統萎縮症(MSA)」と呼ばれる疾患群も含まれており、自律神経症状(血圧の変動、排尿障害   など)やパーキンソン症状を伴うなど、症状の現れ方にも多様性があります。

石川先生からは、タイプによって進行の速さや予後が異なること、また近年では遺伝子解析の進歩により診断の精度が向上していることなど、最新の知見も交えたご講話をいただきました。

根本的な治療法はまだ確立されていませんが、リハビリテーションや服薬調整、生活環境の工夫などによって、症状の進行を緩やかにし、生活の質を保つことができることを改めて学ぶ機会となりました。

後半の事例検討・意見交換では、難病患者支援の具体的な取り組みや社会資源の活用事例が紹介され、地域の多職種連携の在り方について活発な意見が交わされました。

医療・介護・福祉が垣根を越えて連携し、患者さんとご家族の生活を包括的に支えることの重要性を改めて感じました。

今後も地域の一員として、難病のある方々やそのご家族が安心して暮らせる地域づくりに貢献できるよう、関係機関との連携をさらに深めていきたいと思います。