第2回 地域医療再編セミナー
12月17日(水)18時30分より、鬼北町の近永公民館において鬼北町主催の【第2回 地域医療再編セミナー】が開催され、私も現地にて参加してきました。
本セミナーは、人口減少や高齢化が急速に進む中山間地域において、これからの地域医療をどのように守り、再編していくのかを考えることを目的に開催されたものです。
今回は【株式会社 日本経営】の方から宇和島圏域をはじめとした地域の実情をデータで示しながら、医療提供体制の現状と今後の課題について、非常に分かりやすく説明していただきました。
人口動態と医療需要の変化
セミナーではまず、将来人口推計をもとに、今後さらに進む人口減少と高齢化について説明がありました。
特に印象的だったのは、総人口が減少する一方で、高齢者人口の割合は高止まり、あるいは増加が続くという点です。
これにより、医療・介護の需要構造そのものが大きく変化していくことが示されました。
医療資源の偏在と人材確保の課題
また、医師・看護師をはじめとする医療人材の確保が年々難しくなっている現状や、
病床機能ごとの役割分担が十分に整理されていないことによる課題についても触れられました。
「すべての医療機能をすべての地域で維持することは難しい」という現実を直視した上で、
地域全体で役割を分担し、連携しながら医療を支えていく視点が不可欠であることが強調されていました。
特に全国的に問題になっているのは、軽症の方の救急車利用であり、このことについて一部の地域ではすでに【選定療養費】を徴収しているところもあるそうです。いわゆる救急車で来院し、軽症と判断された場合には一定の金額を支払うといった形のものですが、今後全国的に広がっていくかもしれません。
私たちが暮らす宇和島圏域においても、軽症者の救急車の利用というのは問題となっております。旧宇和島市に3台、旧吉田町に1台、旧津島町に1台、鬼北町に2台の7台しか救急車がありません。その上、市立宇和島病院の救急の受け入れ状況としては、医師・看護師不足も重なり、かなり逼迫している現状があります。しかも、宇和島圏域における看護師は50歳以上の方多く、今後10年後における看護師の数は、今と比べてかなり減少することが予想されいています。
アインシュタインの言葉にある【狂気とは、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待することである】という言葉になぞって仰っておりましたが、今までと同じことをしていると、10年後の未来は予想通りのものとなってしまうため、今のうちから対策をしていかなければならないということでした。
これから求められる地域医療の姿
今後は、急性期・回復期・慢性期といった医療機能の整理に加え、
在宅医療や介護、福祉との連携をより一層強化していく必要があります。
病院だけで完結する医療ではなく、
「地域で支える医療」への転換が求められているというメッセージは、
医療・介護・福祉に関わる者として、改めて身が引き締まる思いでした。
