令和7年度 中央指導者研修会

11月29日(土)、リジェール松山で開催された
愛媛県PTA連合会の主催による「令和7年度 中央指導者研修会」 に参加し、パネリストとして登壇してきました。
県内のPTA役員・学校関係者・地域の方々が一堂に会し、まさに“子どもをまんなかに据えた教育の未来”について語り合う貴重な時間となりました。

🎙️ 登壇者のご紹介

今回のパネルディスカッションは、下記の構成で行われました。

コーディネーター

矢野 隆行 先生(愛媛県教育委員会)
教育行政の視点から、学校・家庭・地域の協働について豊富な経験をお持ちの先生で、
全体の進行役として、議論を分かりやすく、そして温かく導いてくださいました。

パネリスト

江田 明弘 氏(公益社団法人 日本PTA全国協議会 元副会長)
全国を飛び回りPTA研修に携わってこられた方で、「親が親になる」「学校が社会とつながる」という視点から話題提供をしてくださいました。

長尾理事(今治市PTA連合会)
今治市での具体的な取り組みをもとに、地域と学校の連携、家庭教育のサポートなど実践的な視点で語られました。

久徳理事(宇和島市PTA連合会)=私
宇和島市のPTA活動、家庭教育、地域づくりについてお話させていただきました。

   

🌱 家庭教育の大切さを改めて実感

私がまず触れたのは 家庭教育の再生 です。

正岡子規が残した

「家は子の教育の本道なり」

という言葉にあるように、教育の出発点は家庭にあります。

しかし現代では、共働き・家庭事情の多様化により、家庭教育の役割が見えにくくなっている現状もあります。
だからこそ、家庭・学校・地域が協力し合う仕組みづくりが欠かせません。

ただ一方で、江田さんが「【家庭教育】って何だろう?」という問いかけがありましたが、自分自身はっきりと言語化するのも難しく、改めて考え直すきっかけとなりました。

📚 学習指導要領・次期指導要領が目指す教育とは?

学習指導要領の前文には
「社会に開かれた教育課程」
が明記されています。

次期学習指導要領でも、

  • 教科等の学びを社会とつなげること
  • 実生活の課題解決につながる学びの充実
  • 持続可能な社会の創り手を育てること

が重視されると示されています。

教育は学校の中だけで完結するものではなく、
家庭・地域・社会という現実世界とつながってこそ本来の力を発揮する
という考え方です。

🏫 こども大綱に示される「安心して学べる公教育の再生」

今年の【こども大綱】には、

「こどもが安心して過ごし、学ぶことのできる質の高い公教育の再生」

という重要な言葉が示されています。

学校は学びの場であると同時に、子どもにとっての「安心できる居場所」でもあります。

さらに大綱では、
コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に進めること
が強調されています。

学校だけでは抱えきれない課題を、地域が一緒に支え合うこと。
これこそが、公教育を再生させるために求められている“地域の力”です。

🌼 江田先生の紹介した一節が深く胸に残りました

研修の中で江田明弘さんが紹介された次の言葉が、特に印象に残りました。

「教育の道は、家庭の教へで芽を出し、学校の教育で花が咲き、世間の教えで実がなる」

これは 家庭教育・学校教育・社会教育 の三つがそろって初めて子どもが育つという本質を、驚くほど分かりやすく示したものだと思います。

そしてこの “芽・花・実” をつなぐ存在こそ、
PTAや地域の大人たちなのではないか
と、あらためて感じました。

🔗 PTAは“学校支援”を超えていく

今回の議論の中で私が最も感じたのは、

PTAは“学校支援団体”ではなく、“地域の社会教育の入り口”である

という考え方です。

PTA活動そのものが、

  • 親の学び直し
  • 地域との出会い
  • 学校との対話

を生み出します。

負担ではなく、“地域づくりに参加する場”へと捉え直すことで、PTAの価値は大きく変わると感じています。

最後に

今回の研修を通して、
「教育=教える力」
「養育=支える力」
「PTA=つなぐ力」

という言葉が、より強く自分の中に刻まれました。

PTAは大変だ、役員が決まらない、忙しい──そんな声も多い時代ですが、
地域とつながり、次世代を支える喜びを感じられる活動へと変えていくことは十分に可能です。

今回の研修で得た学びを、宇和島の地からしっかり形にしていきたいと思います。
吉良会長をはじめとする愛媛県PTA連合会の皆さん、今回は貴重な経験をさせてもらい、本当にありがとうございました。